【ポートフォリオ】下降相場でやるべきことと、やってはいけないこと

はじめに

2021年に入り、米国市場は下落傾向を見せています。

最近1年のS&P500指数の推移

最近1年のS&P500指数の推移
Google financeより引用

下落相場では自分の投資先の株式や投資信託の値動きが気になってしまうものです。

今日はMorningstarのdirector of personal financeであるChristine Benzに、下降相場で投資家がやってはいけないこととやるべきことについて聞いていきましょう。

スタート

司会:Christin、軟調な市場で投資家はどうすべきなのか早速教えてもらえますか?

Christine:まずは、自分のポートフォリオの値動きを絶対に確認しないことです。

軟調な相場では、投資家が普段はしない、誤った判断をする傾向が強いからです。

同様に、底値で買おうとしないでください。たとえ市場が下落していたとしても、今が底値だとは限らず、さらなる下落が待っている可能性が高いです。

覚えておいてください。投資家は、絶対に底値をつかむことは出来ません。

司会:下落市場でやるべきことの1つとして、評価益を相殺することが挙げられますが、どういうことですか?

Christine:良い質問ですね。

あなたが投資信託投資家で、幅広いアセットに投資している人なら評価益を相殺する機会はないでしょう。

しかし個別株投資家であった場合、下落した株式を売却することで、これまでに計上した利益と同額の損失を、出すことができるかもしれません。

これにより、今年度の株式売買によるあなたの利益はゼロになるため、申告するべき税金はなくなることになります。

ただし、アメリカではwash-sale-ruleにより、30日以内に売却した株式を買い戻すことは禁止されています。

株式を売却して損失を計上したのに、30日以内に同じ株式の買戻しを行った場合は、売却時の損失は計上されないので注意してください。

司会:今日はありがとうChristine。

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saibou

*上記のコンテンツの一部はPodcast "Investing Insights"を和訳したものであり、情報提供のみを目的としております。また内容は作成時に入手可能な情報に基づくものあり、読者様の財務状況や投資目的を考慮しておらず、内容が適さない可能性があることにご留意ください。